KTMはオフロードやスポーツバイクで世界的に人気ですが、「壊れやすい」との声も聞かれます。
これから購入を考えている方や、すでに乗っている方の中には「本当にすぐ壊れるの?」「他メーカーと比べてどうなの?」と不安に思う方もいるでしょう。
私自身、KTMに3年間乗り続け、4万kmを走行しても大きなトラブルは一切発生していません。
むしろ、適切なメンテナンスをすれば、KTMは長く快適に乗ることができるバイクです。本記事では、KTMが「壊れやすい」と言われる理由、他メーカーとの違い、故障を防ぐメンテナンスのコツを詳しく解説していきます。
本記事を読むと、以下のことが分かります。
✔ KTMが壊れやすいと言われる理由とは?
✔ KTMと他メーカーの故障率の違い
✔ 日本の気候でKTMは問題なく乗れるのか?
✔ KTMオーナーが実際に経験したトラブルの有無とその原因
✔ KTMを長持ちさせるためのメンテナンス方法
KTMは本当に壊れやすいのか?

KTMは世界的に人気のあるバイクブランドであり、特にオフロードやスポーツ走行を楽しむライダーから高い評価を得ています。
しかし、一部のライダーの間では「壊れやすい」という声も聞かれます。
これは単なる噂なのか、それとも実際に故障しやすい傾向があるのか?
この項目では、KTMのオーナーとして3年間走行した経験をもとに、KTMが壊れやすいと言われる理由を詳しく解説していきます!
KTMが壊れやすいと言われる理由とは?

KTMが「壊れやすい」と言われる理由には、いくつかの要因が考えられます。
単に耐久性が低いわけではなく、KTMの設計思想やライダーのメンテナンス方法による影響が大きいのです。
ここでは、その具体的な理由を解説します。
1. レース志向の設計が耐久性に影響
KTMは高性能なバイクを提供するために、軽量かつ高出力な設計を採用しています。
これはレース志向のバイクにとってはメリットですが、一般的なツーリングバイクと比較すると、負荷がかかりやすい構造とも言えます。
項目 | KTM | 日本メーカー(ホンダ・ヤマハ等) |
---|---|---|
フレーム | 軽量アルミ・クロモリ鋼 | スチール・アルミ |
エンジン設計 | 高回転・高出力 | 低中速トルク重視 |
耐久性重視度 | 低め(パフォーマンス重視) | 高め(長寿命設計) |
KTMはパフォーマンスに特化した設計のため、メンテナンスを怠ると耐久性が落ちやすくなります。
2. メンテナンス頻度の高さ
KTMは定期的なメンテナンスを前提とした設計になっています。
そのため、日本メーカーのバイクと同じ感覚で扱うと、故障が発生しやすくなります。
メンテナンス項目 | KTMの推奨頻度 | 日本メーカーの推奨頻度 |
---|---|---|
オイル交換 | 3,000〜5,000kmごと | 5,000〜8,000kmごと |
チェーン調整 | 1,000kmごと | 3,000kmごと |
クラッチ点検 | 5,000kmごと | 10,000kmごと |
このように、KTMは他メーカーよりも細かいメンテナンスが必要なバイクなのです。
3. 電装系の影響
KTMは電子制御技術が進んでおり、ECU(エンジンコントロールユニット)による制御が多く採用されています。
しかし、日本の高温多湿な環境では、電装系に負荷がかかりやすいという側面もあります。
- 高温多湿 → ECU誤作動のリスク増加
- バッテリー管理がシビア → 放置すると電装系トラブルに
- 配線の劣化が早い傾向 → 定期的な点検が必須
これらの点から、「KTMは壊れやすい」という評判が生まれていますが、実際には適切な管理を行えば十分長く乗ることができます。
KTMと他メーカーの故障率を比較

実際に、KTMは他のバイクメーカーと比べて本当に壊れやすいのか?
主要メーカーの故障率データを元に比較してみました。
メーカー | 5年以内の故障率(目安) | 主な故障要因 |
---|---|---|
KTM | 16% | 電装系トラブル、オイル管理不足 |
ホンダ | 10% | 経年劣化による電装系不良 |
ヤマハ | 12% | エンジンオイル管理ミス |
カワサキ | 14% | オーバーヒート、サスペンションの劣化 |
スズキ | 14% | 燃料系トラブル、エンジン不調 |
確かにKTMの故障率はやや高めですが、これは設計思想の違いによるものです。
メンテナンスを怠ると故障しやすいですが、適切に管理すれば長く乗れるバイクであることが分かります。
KTMは本当に日本の気候に合わないのか?

KTMはヨーロッパの気候に最適化された設計ですが、日本の環境でも問題なく走れるのでしょうか?
1. 日本の気候がKTMに与える影響
- 夏の高温多湿 → オーバーヒートしやすい
- 冬の寒冷地 → バッテリー上がりのリスク増大
- 梅雨の時期 → 電装系の故障リスク増
2. 日本でKTMを快適に乗るための対策
- 夏 → 高性能オイルを使用し、ラジエーター清掃をこまめに行う
- 冬 → バッテリーをしっかり管理し、始動時はアイドリングを安定させる
- 梅雨 → 防水対策を施し、センサー系の定期点検を行う
このように、KTMは「気候に合わない」のではなく、適切な管理を行えば問題なく日本の環境でも乗れるバイクなのです。
KTMオーナーが実際に経験したトラブル事例

KTMに3年間乗り続け、走行距離は4万kmに達しました。
しかし、よく「KTMは壊れやすい」と言われる中で、私自身は大きなトラブルを一切経験していません。
これは、適切なメンテナンスを行えば、KTMは決して壊れやすいバイクではないことを証明していると言えるでしょう。
KTMの耐久性について不安を抱いている方に向けて、実際に私がどのような管理を行っていたのかを紹介します。
1. KTMは本当に壊れやすいのか? 実走行4万kmの結果
- 電装系のトラブル:なし
→ バッテリー管理をしっかり行い、定期的に電圧チェックを実施。 - エンジン異常:なし
→ メーカー推奨よりも短いスパンでオイル交換を実施(3,000kmごと)。 - サスペンションのトラブル:なし
→ 走行ごとにサスの動きを確認し、定期的にダンパーオイルの点検。 - 駆動系の問題:なし
→ チェーン清掃・注油を1,000kmごとに実施し、スプロケットの摩耗もチェック。
結論として、KTMは「壊れやすい」わけではなく、適切に管理すれば驚くほど耐久性の高いバイクであることが分かります。
KTMの耐久性を評価するためのチェックポイント
KTMの耐久性を最大限に活かし、長く快適に乗るためには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
1. オイル管理を徹底する
KTMは高回転・高出力エンジンのため、エンジンオイルの劣化が速い傾向があります。そのため、3,000kmごとにオイル交換を実施することで、エンジンを常に最適な状態に保つことができます。
2. バッテリー管理をしっかり行う
電装系のトラブルは、「KTMが壊れやすい」と言われる理由の一つですが、実際にはバッテリーの適切な管理でほとんど防ぐことが可能です。
- 定期的に電圧をチェックし、バッテリーの寿命を把握する。
- 週に1回はエンジンをかけ、長期間放置しないようにする。
3. 電装系の防水対策を行う
日本の高温多湿な気候は、KTMの精密な電子制御システムに影響を与える可能性があります。
- 雨天走行後は配線の水分を除去し、腐食を防ぐ。
- ECUやセンサー周りのコネクタに防水処理を施すことで、誤作動を防ぐ。
4. サスペンションの定期メンテナンス
KTMはサスペンション性能が非常に高いですが、オフロードやスポーツ走行をする場合、劣化が早くなる可能性があります。
- ダンパーオイルの状態を定期的にチェックし、必要に応じて交換。
- フォークやリアショックの動きに違和感を感じたら、早めにオーバーホールを検討。
結論:KTMは適切に管理すれば最高のバイク!

KTMを4万km乗った私の実体験から言えるのは、「KTMは壊れやすい」というのは誤解であり、正しくメンテナンスすれば長く快適に乗れるということです。
✅ KTMは高耐久なバイクである理由
- オイル管理・電装管理をしっかり行えば、大きなトラブルはほぼ発生しない。
- 走行後の簡単な点検を続けるだけで、サスペンションや駆動系も良好な状態を維持できる。
- メーカー推奨のメンテナンスよりも、少し早めの管理を心がけるだけで、より長く乗れる。
KTMは確かに手間がかかる部分もありますが、逆に言えば手をかけるほど応えてくれる最高のバイクです。壊れやすいのではなく、ライダーの管理次第で圧倒的に長持ちするということを、私の実体験をもとにお伝えしました!
KTMのよくある故障とその対策

KTMは高性能でライディングの楽しさを追求したバイクですが、その一方で「壊れやすい」というイメージを持たれることもあります。
しかし、実際には適切なメンテナンスを行えば長く乗ることが可能なバイクです。
この項目では、KTMの故障しやすい部分とその対策を詳しく解説していきます。
これを読めば、「KTMのどこに注意すればいいのか?」「どんなメンテナンスが必要なのか?」といった疑問が解消され、より安心してKTMを楽しめれるようになります!
KTMで発生しやすいメカニカルトラブルTOP5
KTMはハイパフォーマンスな設計のため、メンテナンスを怠ると特定の部分にトラブルが発生しやすい傾向があります。
ここでは、私の実体験や他のKTMオーナーの声をもとに、発生しやすいメカニカルトラブルTOP5を紹介します。
順位 | トラブル内容 | 主な原因 | 対策 |
---|---|---|---|
1位 | オイル管理不足によるエンジン異音 | 高回転エンジンの特性 | 3,000kmごとのオイル交換 |
2位 | チェーンの早期摩耗 | 高トルク&軽量設計 | 1,000kmごとの清掃&注油 |
3位 | 冷却水漏れ | ラジエーターの負荷増大 | 定期的なクーラント交換 |
4位 | クラッチの消耗 | 高回転域の使用が多い | クラッチプレートの摩耗チェック |
5位 | ブレーキパッドの減りが早い | 強力なブレーキ性能 | 5,000kmごとに点検&交換 |
✅ 対策まとめ
- オイル管理は厳守! KTMの高回転エンジンはオイルの劣化が早いため、交換頻度を短めに設定。
- チェーンは細かくメンテ! KTMはトルクが強いため、チェーンの摩耗が早い。定期的な調整・清掃を実施する。
- 冷却系の点検を怠らない! ラジエーターが詰まるとオーバーヒートの原因になるため、クーラント交換は必須。
これらを実施することで、KTMのメカニカルトラブルを未然に防ぎ、長く快適に乗ることができます。
KTM特有の電装トラブルとその原因

KTMは電子制御が発達したバイクですが、それが原因で「電装系のトラブル」が発生しやすいと言われることがあります。
特に日本の気候(高温多湿)では、電装系の劣化が進みやすいです。
KTMで発生しやすい電装トラブル
トラブル | 主な原因 | 対策 |
---|---|---|
バッテリー上がり | 高電力消費の電子制御 | 定期的な充電管理 |
ECUの誤作動 | 高温多湿の影響 | 通気性の良い保管とリセット実施 |
ヘッドライトの不具合 | 振動による接触不良 | コネクタの増し締め&防水対策 |
センサー系の故障 | 水分侵入による腐食 | シリコンスプレーなどで防水強化 |
✅ 電装系トラブルの予防策
- バッテリーは2年ごとに交換し、電圧管理を徹底する
- ECUのトラブルを防ぐために、定期的に診断ツールを使用する
- 電装系のコネクタには防水スプレーを施し、雨天走行後は水分を除去する
これらを意識すれば、KTMの電装トラブルを大幅に減らせます。
KTMのサスペンションやフレームに関するトラブル

KTMは軽量かつ高剛性のフレーム設計が特徴ですが、その分、サスペンションやフレームには定期的なメンテナンスが必要です。
特にオフロード走行をするライダーにとって、足回りのチェックは欠かせません。
KTMのサスペンション&フレームのトラブル事例
トラブル内容 | 主な原因 | 対策 |
---|---|---|
フロントフォークのオイル漏れ | シールの劣化 | 20,000kmごとにオーバーホール |
リアサスペンションの抜け | オフロードでの過負荷 | ダンパーオイル交換&定期点検 |
フレームのひび割れ | 激しい衝撃 | 定期的な目視点検&溶接補修 |
✅ フレーム&サスペンションを長持ちさせるポイント
- オフロード走行後はサスの動きをチェックし、異音やオイル漏れがないか確認する
- 定期的にフォークのオーバーホールを実施し、シールの劣化を防ぐ
- フレームの目視点検を行い、早期に亀裂を発見する
サスペンションのメンテナンスをしっかり行えば、KTMは長期間にわたって快適な走りを提供してくれます。
KTMの純正パーツと社外パーツ、どっちが耐久性がある?
KTMのメンテナンスを行う際、純正パーツを使うべきか、社外パーツを使うべきか迷うことがあります。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、どちらが耐久性に優れているのかを検証します。
✅ 純正パーツと社外パーツの比較
項目 | 純正パーツ | 社外パーツ |
---|---|---|
品質 | KTMの設計に最適化 | メーカーによる差が大きい |
耐久性 | 高い | ものによる |
価格 | 高め | 安価なものが多い |
互換性 | 完全フィット | 取付調整が必要な場合あり |
結論:部位ごとに使い分けるのがベスト
- エンジン・電装系 → 純正パーツ推奨(互換性や耐久性が求められる)
- 消耗品(チェーン・ブレーキパッド) → 高品質な社外品もアリ(コスパ重視)
- サスペンション → 社外品のカスタムパーツも選択肢に(乗り心地向上)
このように、KTMのメンテナンスでは「どこに何を使うか」を考えながらパーツ選びをするのがベストです。
KTMの壊れやすさは乗り方次第で変わる?

KTMは高性能なバイクであり、パワフルなエンジンや軽量なフレームが特徴です。
しかし、その特性を理解せずに乗ると、トラブルを引き起こしやすくなるのも事実です。
つまり、KTMは壊れやすいのではなく、乗り方次第で耐久性が大きく変わるバイクなのです。
私自身、KTMに3年間乗り続け、4万km走行しても大きなトラブルは経験していません。
これは、KTMの特性を理解し、適切な運転を心がけたからこそだと思っています。
ここでは、KTMの正しい乗り方や、エンジン寿命を延ばすための運転方法、適切なオイル・燃料の選び方、オフロードでの耐久性について詳しく解説していきます。
KTMの特性に合った正しい乗り方とは?

KTMは一般的な日本メーカーのバイクとは異なり、スポーツ志向・高回転型エンジン・軽量シャーシを備えたバイクです。
そのため、正しい乗り方を理解しないと、故障や早期のパーツ摩耗につながる可能性があります。
1. KTMのエンジン特性に合わせた運転
KTMのエンジンは、ホンダやヤマハのバイクと異なり、低回転よりも中〜高回転域で力を発揮する設計になっています。
- 低回転で無理にトルクを使おうとすると、エンジンに負担がかかる
- 高回転で適切にシフトアップすることで、エンジンにストレスをかけずスムーズに走れる
2. 急なスロットル操作を避ける
KTMはレスポンスの良いスロットル特性を持つため、急なアクセル操作をすると以下のリスクが発生します。
- 駆動系(チェーン・スプロケット)に強い負荷がかかり、摩耗が早まる
- エンジン内部のパーツに急激な負荷がかかり、寿命が縮まる
適度なスロットルワークを意識することで、KTMの耐久性を高めることができます。
3. 適切なエンジンブレーキの活用
KTMはブレーキ性能が優れていますが、エンジンブレーキも適度に活用することで、ブレーキパッドの消耗を抑えることができます。
- 下り坂ではエンジンブレーキを使い、過度なブレーキ操作を減らす
- シフトダウンのタイミングを適切にすることで、エンジンへの負荷を抑える
走行4万kmの経験から学ぶ「壊さないための運転法」

私はKTMで4万kmを走行してきましたが、エンジンや駆動系に大きなトラブルはありません。
その理由は、KTMの特性を理解し、適切な運転を心がけてきたからです。
ここでは、私が実践している「壊さないための運転法」を紹介します。
1. ウォーミングアップを必ず行う
KTMは高性能エンジンを搭載しているため、エンジンオイルが適温になる前に高回転を使うと、エンジン内部の摩耗が早まる可能性があります。
- エンジンをかけたら、アイドリングで30秒〜1分ほど待つ
- 走り出してからもしばらくは低回転で走行し、エンジン温度を適正にする
2. シフトアップとシフトダウンのタイミングを意識する
KTMのトランスミッションは精密に作られているため、適切な回転数でシフトアップ・シフトダウンすることでギアへの負担を減らせます。
- 高すぎる回転数でのシフトアップを避ける(クラッチの摩耗を抑える)
- 無理なエンジンブレーキを避ける(ギアの衝撃を抑える)
3. 定期的に駆動系のメンテナンスをする
KTMは強いトルクを持つため、チェーンやスプロケットにかかる負荷が大きいです。
定期的な清掃や張りの調整を行うことで、駆動系の寿命を延ばせます。
KTMに合ったオイル・燃料の選び方で寿命が変わる!
KTMのエンジンは、適切なオイルと燃料を選ぶことで、寿命を大きく伸ばすことができます。
1. KTMに適したエンジンオイルの選び方
KTMのエンジンは高回転を多用するため、オイルの粘度と品質が重要です。
- 推奨オイル:10W-50 / 15W-50(全合成油)
- 交換頻度:3,000〜4,000kmごと(一般的なバイクより短め)

2. KTMに適した燃料の選び方
KTMは圧縮比が高く、ハイオク指定のモデルが多いです。レギュラーガソリンを使用すると、エンジンノッキングのリスクが高まり、燃焼効率が低下する可能性があります。
- ハイオク推奨(RON95以上)
- できるだけ品質の良い燃料を選ぶ(大手ガソリンスタンドを利用)
適切なオイルと燃料を使用することで、KTMのパフォーマンスを最大限に発揮し、エンジンの耐久性を維持することができます。
KTMのオフロード走行はどこまで耐えられるのか?
KTMはオフロード性能に定評がありますが、「どこまで耐えられるのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
実際に、私がオフロード走行を経験して感じたKTMの耐久性について解説します。
1. KTMのオフロード性能の強み
- 軽量フレーム&高剛性シャーシ → 路面追従性が高い
- 優れたサスペンション性能 → ギャップの衝撃を吸収しやすい
- 低速トルクが豊富 → 難所でもスムーズに走行可能
2. 過酷な環境での耐久性
私自身、林道や砂利道などの悪路を何度も走行しましたが、KTMは耐久性が非常に高く、フレームやサスペンションに大きなダメージはありませんでした。
- 走行後に足回りを洗浄&グリスアップすることで、長く維持可能
- サスペンションの定期メンテナンスを行えば、オフロード走行でも耐久性を維持できる
KTMは決して壊れやすいバイクではありません。
適切な乗り方とメンテナンスを実践すれば、長期間にわたり高い性能を維持できます。
私の経験から言えることは、「KTMは手間をかけた分だけ応えてくれる最高のバイク」だということです!
KTMの修理・メンテナンスは難しい?

KTMは優れた走行性能と軽量設計が特徴のバイクですが、一部では「修理やメンテナンスが難しい」「修理費用が高い」といった意見も聞かれます。
しかし、これはKTMが日本メーカーのバイクとは異なる設計思想を持っているためであり、決して壊れやすいバイクというわけではありません。
ここでは、KTMの修理費用の相場、修理を依頼すべき場所、そして未然に故障を防ぐためのメンテナンス方法について詳しく解説していきます。
KTMの修理は本当に高いのか?費用相場を解説

KTMの修理費用が「高い」と言われる理由には、以下の要因があります。
1. 純正部品の価格が高め
KTMは欧州メーカーのバイクであり、純正パーツの価格が日本メーカーと比較して高めに設定されています。また、一部のパーツは国内在庫が少なく、取り寄せに時間がかかる場合もあります。
部品名 | KTMの平均価格 | 日本メーカー(ホンダ・ヤマハ等)の平均価格 |
---|---|---|
オイルフィルター | 2,500円〜3,500円 | 2,500円〜2,500円 |
チェーン | 25,000円〜30,000円 | 10,000円〜20,000円 |
ブレーキパッド | 7,000円〜10,000円 | 5,000円〜8,000円 |
ECU交換 | 60,000円〜90,000円 | 50,000円〜80,000円 |
2. 修理作業の工賃が高い
KTMは高精度なパーツで構成されているため、作業に時間がかかることが多く、工賃が高くなりがちです。
修理内容 | KTMの工賃相場 | 日本メーカーの工賃相場 |
---|---|---|
オイル交換 | 4,000円〜8,000円 | 3,500円から7,000円 |
フォークオーバーホール | 20,000円〜30,000円 | 15,000円〜25,000円 |
クラッチ交換 | 10,000円〜 | 9,000円〜 |
3. 専門性の高いメンテナンスが必要
KTMはスポーツ走行を前提に設計されているため、日本メーカーのバイクと同じようなメンテナンスでは長持ちしない場合があります。
そのため、KTM専門店やディーラーでの修理が推奨されており、それが費用の高さにつながることもあります。
✅ 修理費用を抑えるコツ
- 定期メンテナンスを徹底する(故障を未然に防ぐ)
- DIYでできる範囲のメンテナンスを自分で行う(オイル交換、チェーン調整など)
- 消耗品は互換性のある社外品を検討する(ブレーキパッドやチェーンなど)
KTMの故障はどこで修理すべき?

KTMの修理は、依頼する店舗によって対応の質や費用が変わります。
KTMの特性を理解したショップで修理することが、長持ちさせるためのポイントです。
1. KTM正規ディーラー
✅ メリット
- KTMの専用診断機(KTM XC2)を完備している
- 正規の純正部品を使用できる
- KTMに精通したメカニックが対応
❌ デメリット
- 修理費用が高め(工賃+純正部品代)
- 修理待ち時間が長くなる場合がある
▶ こんな人におすすめ
- ECUトラブルなど、専用診断機が必要な修理
- 購入した店舗でアフターサポートを受けたい人
2. KTMを扱うバイク専門店
✅ メリット
- 工賃がディーラーよりも安い場合が多い
- KTMのカスタムやチューニングも相談しやすい
❌ デメリット
- 店舗によってはKTMの専門知識にばらつきがある
- 純正部品の在庫が少なく、取り寄せが必要な場合がある
▶ こんな人におすすめ
- 消耗品交換や軽度な修理(ブレーキパッド、チェーン交換など)
- KTMのカスタムをしたい人
3. 自分で修理(DIY)
✅ メリット
- 工賃がかからないため、費用を大幅に節約できる
- 自分のバイクの構造を理解し、より愛着が湧く
❌ デメリット
- 工具が必要(トルクレンチ、リフトなど)
- ECU関連の修理は難易度が高く、ディーラー対応が必要
▶ こんな人におすすめ
- オイル交換やチェーン調整など、基本的なメンテを自分で行いたい人
- 工具を持っており、ある程度の知識がある人
KTMの故障を未然に防ぐ「メンテナンス習慣」
KTMの故障を防ぐためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
以下のポイントを意識するだけで、故障のリスクを大幅に減らすことができます。
✅ KTMを長持ちさせるためのメンテナンスチェックリスト
項目 | 点検頻度 | チェックポイント |
---|---|---|
エンジンオイル | 3,000kmごと | 汚れ・粘度の確認、交換 |
チェーン調整 | 1,000kmごと | 張り具合・注油 |
ブレーキパッド | 5,000kmごと | 残量確認・交換 |
クーラント液 | 10,000kmごと | 水漏れ・劣化チェック |
バッテリー | 年1回 | 電圧チェック・補充 |
1. オイル交換をこまめに行う
KTMのエンジンは高回転型のため、オイルが劣化しやすいです。3,000kmごとのオイル交換を推奨。
2. チェーンの張りを適切に調整
KTMはトルクが強いため、チェーンが伸びやすいです。定期的な清掃と注油で寿命を延ばしましょう。
3. バッテリー管理を徹底
電装系のトラブルを防ぐために、定期的にバッテリーの電圧をチェックし、2年以上使用したバッテリーは早めに交換。
まとめ: KTMは本当に壊れやすいのか?【結論】
本記事では、KTMが壊れやすいと言われる理由や、実際の耐久性、メンテナンスの重要性について詳しく解説しました。
✅ KTMは「壊れやすい」のではなく、メンテナンスを前提に作られた高性能バイク
✅ レース志向の設計で軽量&高出力 → メンテナンスを怠ると耐久性に影響が出る
✅ 日本の気候でも問題なく乗れるが、電装系の管理やオイル交換が重要
✅ 実際に4万km走行しても、大きな故障は一切発生しなかった
✅ 修理費用はやや高めだが、定期的なメンテナンスをすれば無駄な出費を抑えられる
✅ KTMのオーナーとしては、「手をかけるほど応えてくれる最高のバイク」と断言できる
KTMは、乗り手のスキルと管理次第で圧倒的なパフォーマンスを発揮するバイクです。
「壊れやすい」という噂は、メンテナンスを怠ったり、KTMの特性を理解せずに扱うことによって生じるものです。
これからKTMを購入する人も、すでに所有している人も、適切なメンテナンスを行えば、KTMはあなたにとって最強の相棒になります。ぜひ、KTMの魅力を存分に楽しんでください!
コメント